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パーム油の美味しい食品が生む悲劇とは

パーム油、または植物油、 この表示ってどこにでもあります。

身近なところでは、食パン、菓子パン、インスタント食品、ポテトチップス、干しブドウなどのドライフルーツ、さらにはパンに塗るマーガリン、お菓子に必須のショートニング、生活に必要な洗剤、石鹸に
まで利用されたり、。菓子やフライドポテトなど多くの食品に使われています。妙にサクサクした揚げ物やフライはショートニングを利用している可能性が大きいです。

加工食品の裏を見れば、パーム油、と表示のある食品を見つけるのは簡単です。え、こんなものにまで?と思う食品にも入っているはずです。ためしに今度、何かの加工食品の原材料のところを見てみてください。簡単に見つけられます。

パーム油はアブラヤシという植物からとれます。これはそもそも昔から工業用の油として利用されていました。技術的な進歩によって、それまでは精製が難しかったのですが、70年代の後半に、食用に利用されるようになりました。パーム油は世界三大油糧作物であり、今ではバイオ燃料としても注目されている植物油です。(*日本の供給量は2008年に大豆油を抜いて第2位)

そのパーム油の輸入を飛躍的に拡大したのは、当時のニクソン大統領時代の米国人、アール・バッツという人です。彼はニクソンから任命された農務長官でした。

どのような経緯でバッツがマレーシアとパーム油の輸入について話し合ったか、についてとてもおもしろいエピソードがあるのですが、このブログで紹介しようと試しに書いてみたら、ものすごく長文になってしまいましたので、割愛します。

端的に言うと、パーム油が輸入された背景は、ひとえに1970年代当時の米国の気象変化による作物の作付不足と、加工品価格の高騰による国民の不満、その結果としての肉撲滅運動、そして選挙戦に勝ちたいニクソンとフォードの政治的な内紛、これらが絡み合ってパーム油の大量輸入が始まり、またたく間に、お茶の間でとてもなじみのあるたくさんの食品(インスタント食品など)が安価で手に入るようになりました。

今まではパーム油という表示が記載されていれば、植物からとられる油だから、少なくても動物性油脂よりはましだわと、なんとなく安心している自分がありました。

ところがです。

パーム油は飽和脂肪酸を多く含む脂肪で必須脂肪酸が少ない油です。ですから陰では植物油の顔をした牛脂と呼ばれているくらいなのです。

具体的にいうと、飽和脂肪酸の含有量が45%も入っています。ちなみに豚脂は38%です。

重要なのは、動物の体温は人間よりも高いので、動物性油脂は人間の体内に入ると固まってしまうため健康に悪いのです。ここがパーム油はよくない、とする理由です。パーム油の場合は、飽和脂肪酸ですから、もともと固まっています。それを人間の体内に入れるわけですから、動物性油脂のように血液の粘度を高めてしまい、血の流がとても悪くなるのです。これを取り続けると動脈硬化や肥満の主因となります。

動物の脂の中よりも飽和脂肪酸が多い植物油、パーム油が使われている加工品を購入する時にはこれを承知しておくことが大切です。

そして、パーム油を体に取り入れる時、もうひとつ考えておかなくてはいけないことがあります。

パーム油の主要原産国はマレーシアとインドネシア(約90%)ですが、現地ではこの安い油を大量生産するため、大切な森林を切り開き、パーム農園と工場を作り続けています。いまやパーム油は大人気の油で世界中で利用されていますし、注目度の高い油なので今後も増産体制は続くと思います。

ところがこれによって、森林の伐採が広がり、従来そこに住んでいた貴重な野生動物が住み家を奪われ、大切な熱帯雨林の破壊が毎日広がっています。そしてそのことが地球温暖化のひとつの原因にもなっています。

私たちがパーム油の入った加工品を買い続ける限り、増産と自然破壊は永遠に続けられていきます。

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参考資料
*農林水産省「油糧生産実績調査」、財務省「通関統計」より
世界の油脂原料事情 財団法人油脂工業会館
文中の写真 『eco Japan』 パームパーム油の増産に脅かされるボルネオの熱帯雨林とオランウータン 記事より

パーム油産業と野生保護、このふたつの問題を解決するヒントがありました。
日経エコロジーのある記事の中で、実際に記者がボルネオ島でパーム油について取材したレポートを公開しています。とてもよく書かれている記事だと思いますので、一読されることをお勧めします。日経エコロジー記事(2009年5月)
| ローフードの世界から見えること | 10:44 | comments(9) | trackbacks(0) | pookmark |
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コメント
はじめまして
パーム油で検索してのぞかせていただきました。
環境破壊につながる悪い油だというのは知っていましたが、健康にもこんなに悪い油だということは最近知りました。
「植物油の顔をした牛脂」なるほど。
リンクされているEMF日経エコロジー記事(2009年5月)、検索したのですが見つかりませんでした。
もしおわかりでしたら再度リンクしていただけますか?

たくさんのためになる情報の提供ありがとうございます。いろいろと読ませていただきます!
| フミ | 2016/04/01 9:04 PM |
閲覧&コメント、ありがとうございます。
パーム油は固まっているか、固まっていないか、というご質問でよろしいでしょうか。

まず、ウィキペディアによると、パーム油はオレンジ色をした、常温で固体の油脂、という記述があります。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%91%E3%83%BC%E3%83%A0%E6%B2%B9
常温で固体である理由とは、飽和脂肪酸であるパルミチン酸を多く含むためで、組成全体としては牛脂に近い。と記載されています。

しかし、おそらく茶々丸さんはもっと詳しい部分でのご質問であると理解しました。私のわかる範囲内でお答えしますと、パーム油のなかにも液体化されているものがあります。

どういうことかというと、そもそも油の成分というのはその中に含まれている脂肪酸の性質で決まります。

パーム油は、オレイン酸とパルチミン酸を多く含みます。オレイン酸の融点は 63℃、パルチミン酸の融点は 16.3℃であるため、かなり融点に差があります。
精製時に脂肪酸ごとに成分を分けると、溶ける温度の違う油を作ることができます。

高融点の成分が多く含まれる場合は、ショートニングやマーガリンとなります。逆に低融点の成分が多い場合は、食用油やマヨネーズなどに使われます。その中間ですとチョコレートなどに使用されます。

溶けた状態のパーム油、の場合はおそらくこの融点の低いものを指していらっしゃるのではないでしょうか。

また、パーム油は、厳密に言うと2種類の油に別れます。それは取れる部分により、パーム油とパーム核油に分類されます。

パーム油は果肉部分から、パーム核油は種子の部分から採取されます。
種子の部分から採取する核油は、水素を添加することで融点を低いものとすることができますので、食用油にも利用されているようです。

これでご理解いただけたでしょうか?

本文で誤解を生むような表現があったかもしれませんので、それについてはお詫びいたします。

また、私の理解で間違っている箇所がございましたら、ご指摘いただけるとありがたいです。

私自身は実際のアブラヤシを手にとって見たことがありませんので、こちらのブログに記載しているのは、様々な文献やお写真や、図書館で借りた本などから自分なりに理解したのもをかみ砕いて記載しております。

どうぞよろしくお願いいたします。
| 茶々丸さんへ | 2014/09/05 6:59 PM |
『パーム油の場合は、飽和脂肪酸ですから、もともと固まっています。』と有りますが、これ間違っています。通常では、液体です。
ということで、どこまでが本当のことなんでしょうか?
| 茶々丸 | 2014/09/05 2:59 PM |
コメントありがとうございました。
ちょっと昔の記事なのですが、読んでいただけて光栄です。
パーム油の危険については、私も子供を産んでから知ったので、学生のうちに知ったsaraさんはすばらしいと思います。

食品っていいように見えて実は危険がいっぱいのものって
沢山あります。
たとえばドライフルーツなどもそう。
一見、健康食品のように思いますし、実際そうなのですが、
ほとんどのドライフルーツには砂糖が入っていますし、
油脂も入ったりしています。それを知って以来、
ドライバナナはまったく買わなくなりました。あれ、
私はダイエットをする以前までは、すごく美味しくて大好きでよく食べていたのですがね…。
パーム油もぜひ気をつけてくださいね。
たまには甘いクッキーなども食べたくなる時もあると思いますが、食べてもかまわないと思うけれど、そういう危険があるということを知っていて食べるのとそうでない場合とは
雲泥の差です。

そういう意味で、世の中には本当に危険な食品が一杯。
じゃ、何を食べたらいいの?って困るぐらいです。
私は、自分が食べているものは100%いいものばかりでは
ありません。
たまには子供と一緒に市販のラーメンを食べたりも
するし、ケーキも食べてしまうこともあります。
でも、以前と比較すると比べ物にならないくらい、
その量と回数は減りました。それだけでも私にとっては
大進歩です。

ローフード生活を実践するようになって、ダイエットが
できたことはもちろんですが、健康にもなり、
食品に対する考え方もずいぶんと変わってきたな〜と
思っています。


| saraさんへ | 2012/02/28 8:41 PM |
パーム油って、ほんといろんな食品に使用されてますねー!
近年、肥満や高血圧の方々が増加していて、動脈硬化などの病が病気の中でも問題視されていますよね。
それだけでなく、地球環境問題まで…;
いいものにはそれなりのデメリットがあるんですね。

私はまだ学生なので、このことを早い段階で知れてよかったです。ありがとうございました。
ほとんどのお菓子に使用されているのでこれから将来のために、気をつけていきたいと思います☆
| sara | 2012/02/28 4:58 PM |
コメントありがとうございます。
ココナッツオイル、ローフードではよく利用する食材ですね。ココナッツオイルの飽和脂肪酸率、なんと92%です。ほぼ飽和脂肪酸。

飽和脂肪酸は動物性油脂とほぼ同じなので、コレステロールを増やしてしまいます。コレステロールというのは、血液中の脂質なので、これが上がると動脈硬化、高血圧、心疾患の原因となってしまいます。
料理に必要かもしれないけれど、やっぱりとらないほうが賢明だと思いますよ。

ローの世界では違うけれど、ナチュハイの世界では、無精製のごま油やオリーブオイルでさえも、とらないことを推奨しています。
| kurumiさんへ | 2010/05/26 5:31 PM |
コメントありがとうございます。コメントの中にあった朝日山動物園の飼育係の方、よくお勉強されている方ですね。そうなんです。ボルネオ島などのオランウータンは住む場所がなくなり、農場の敷地内に入って食べ物をとっているところを人間の銃で殺されてしまう、ということも起こっています。遠い世界の出来事、ではなく、パーム油が私たちの生活にしっかり入り込んでいるものなので、この問題は世界共通の課題として考えていく必要があるように思います。
| miyoさんへ | 2010/05/26 2:21 PM |
はじめまして。こんにちは。
私も旭山動物園でオランウータンの飼育係の方がパーム油を使い続ければ、オランウータンの住むところが無くなって行く・・というお話を聞き、「植物性」を使うことが必ずしも地球をいたわる事ではないのだと知りました。
それからは何を使うにしても「本当に大丈夫?」と心配になります。
| miyo | 2010/05/26 1:50 PM |
はじめまして。
詳しくありがとうございます!
パーム油って元は工業用だったのですね。
飽和脂肪酸が多いと言うと、ローフードでよく使われるココナツオイルも飽和脂肪酸が多いけど体に良いように言われていますが実際はどうなのでしょうね。
工業用と違って、有機栽培された質の良い原料で低温圧搾の製品なので品質は良い・ということで、もともとの飽和脂肪酸の含有量が多いオイルとしての性質は体にどう影響するのでしょうか。
考えてしまいます。
| kurumi | 2010/05/26 12:21 PM |
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